勉強成績を上げるのに、IQよりも大事な能力とは?

勉強成績を上げるために、IQよりも大事な能力とは?

計算力・空間把握能力・記憶力など、人の認知能力を広く表すのがIQ(知能指数)です。
IQが高い子どもは、勉強成績も良い傾向があります。

しかし、IQは勉強のすべてではありません。
最近では、IQでは測れない非認知的能力という言葉も注目されています。

実際に、教育心理学では、IQよりも勉強成績に強く関係する能力を特定されつつあります。
今回は、そんなIQよりも勉強成績に影響する大事な能力についてご紹介します。

①IQよりも勉強成績に強く関係する能力とは?

IQよりも勉強成績に強く影響する能力は、いくつか特定されています。
それを調べた代表的な研究が、アメリカのペンシルベニア大学DuckworthとSeligmanが2005年に発表したものです。
彼らは、中学二年生を対象に、様々な質問紙やテストやIQ検査を行って、それらの項目が約7か月後の勉強成績とどのように関係するのかを調べました。

すると、結果として、IQよりも勉強成績に強く影響する能力を発見しました。
それが、“自制力(self-discipline)”と呼ばれる能力です。

簡単に言えば、「自分で自分の衝動を抑えられるか」や「ルールや規律を守れるか」です。

例えば、「今もらえる1000円か、明日もらえる1500円か」の選択を迫られたとき、明日の1500円を選べる能力です。
今すぐもらう衝動を抑えて、後ほどもらえるより大きなメリットために我慢できることです。
教育心理学で有名なマシュマロテストと同じです。

このように自分で自分を抑えることができるセルフコントロールがIQよりも大事だと示されました。

②自制力はどれほど大事なのか?

実際に、自制力はどれほど大事なのか?
研究論文によると、以下の図のようになっています。
※下図は筆者が論文の数値を参考に作成しました。

自省力とIQが各項目に与える影響力の強さ

縦軸が各項目への影響力の強さを示します。
青が自制力で、赤がIQの影響力です。
上に行くほど、影響力が強いことを示します。

横軸は、それぞれの項目で自省力IQがどれほど影響するのかを示しています。

図のように、自制力はIQの倍ほども学校卒業時の勉強成績との関係性が強いのです。
他の項目でも、自制力はIQよりも大きく影響します。

他方、IQが高いほど、宿題にかける時間が短く、宿題になかなか着手せずに先延ばしにする傾向があることも示されています。

自制力が高いと、学校を休むことも少なくなり、宿題の時間も増え、テレビの時間が少なくなり、宿題を先延ばしすることがなくなります
自制力が強いと、単に勉強成績が上がるだけではなく、学校や勉強への態度面も良くなるのです。

③まとめ

まとめると

  • IQよりも勉強成績に強く関係するのが自制力である。
  • 自制力は、IQの倍ほども勉強成績との関係性が強い。
  • 自制力は、勉強成績以外の学校や勉強への態度面にもプラスに働く。

勉強成績は、IQ以外の様々な要因が関係しており、IQ以外の要因の方が大事だと思われます。
しかし、自制力は学校や集団指導の場ではなかなか身に着けることはできません
家庭での教育に加えて、一対一の個別指導が望ましいと考えられます。

かてきょの森」では、そんな一対一の指導をしてくれる先生を選ぶことができます。
好きな先生の話は子どもも聞きたくなります。
なので、自制力を鍛えるのにも最適ですね。
ぜひ下記リンクをクリックして、お子さんに合う先生を探してみてください。

参考文献

Duckworth & Seligman. (2005). Self-Discipline Outdoes IQ in Predicting Academic Performance of Adolescents. Psychological Science, 16(12), 939-944.