子どもの成績を上げる先生の性格の特徴とは?

今やたくさんの先生がいます。

しかし、実際に子どもの勉強成績を伸ばせる先生はどのくらいいるのでしょうか?

一部統計でもまずは子どもの成績を上げる先生が求められています。では、成績を上げる先生とはどんな性格の人なのでしょうか?

心理学では、そんな先生の性格傾向と子どもの学業成績との関係性を調べた研究があります。実際の研究結果をもとに、子どもの勉強を伸ばせる先生の性格特徴を見ていきます。

目次

①そもそも性格ってどうやって知るの?

②心理学で性格と言えばBig 5(ビッグ・ファイブ)

③先生のBig 5性格特徴と生徒の学業成績との関係

④まとめ

①そもそも性格ってどうやって知るの?

優しそうで人当たりの良さそうな先生でも、子どもに寄り添えず、勉強を教えるのが下手な先生もいます。何度も面談して相談しても一向に事態が変わらず、イライラした親御さんも多いはず。なので、一度会った時の印象や短い期間での観察では、”本当の”先生の性格を知ることは難しいです。

本当のその人の性格を知るために、心理学は性格検査というものを長い年月をかけて開発してきました。性格検査にはたくさんの種類がありますが、共通しているのは、複数の質問項目に答えるアンケート形式(質問紙)のものです。

「そんなもので本当に人の性格が分かるのか?」

と疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。しかし、数ある性格検査の中でも何度も科学的なテストを繰り返して現在まで生き残っているものがあります。 それが、今回の主題である「Big 5(ビッグ・ファイブ)」と呼ばれる性格の把握の仕方です。

②心理学で性格検査と言えばBig 5(ビッグ・ファイブ)

Big 5とは何か。それは文字通り5つの性格特性の強さによって、その人の性格を表す方法です。5つの性格特性とは、「外向性」「開放性」「誠実性」「協調性」「感情の安定性」です。

それぞれの性格特性を見ていきましょう。

「外向性」

まず外向性とは、一言で言えば「外に出るのが好きなタイプ」です。例えば、「家にいるよりは外出したい」などのように、エネルギッシュでポジティブ思考の強い人が当てはまります。外向性が高ければ、刺激を求める人でもあります。

「開放性」

次に開放性とは、一言で言えば「好奇心旺盛で様々な経験や意見にオープンなタイプ」です。例えば、「何かを極める」「新しい発見をするのが好き」などのように、新しいモノを求める人や創造性豊かな人が当てはまります。開放性が高いと、いろんなことに寛容であり、相手を尊重できます。

「誠実性」

次に誠実性とは、一言で言えば「目標に向けて計画を立てたり、ルールや規律を守ったりする真面目なタイプ」です。例えば、「テストに向けて勉強を毎日コツコツする」などのようなしっかりしたガマン強い人が当てはまります。誠実性が高いと、努力ができます。

「協調性」

次に協調性とは、一言で言えば「他人と上手くやっていけるタイプ」です。例えば、「他人への思いやりがある」などのように、温かくて信頼のおける人物であり、他人から好かれる人が当てはまります。協調性が高いと、コミュニケーション力も高く、対人関係が良好です。

「感情の安定性」

最後に感情の安定性とは、一言で言えば「不安や自責の念など強いネガティブな感情に支配されにくいタイプ」です。例えば、「心理的なストレスなど負の感情に心が乱されることがなく」「情緒が安定している」などのように、心(感情)の平穏度合いの高い人が当てはまります。感情の安定性が高いと、冷静に物事に対処できます。

このように、「外向性」「開放性」「誠実性」「協調性」「感情の安定性」の5つの指標によってその人の性格を表す方法をBig 5と呼びます。

では、この5つのどんな性格特徴を持つ先生が子どもの勉強成績を上げるのでしょうか?

③先生のBig 5性格特徴と生徒の学業成績との関係

長年、子どもの勉強成績を上げる教師の性格を調べた研究は行われてきましたが、2019年にそれらの研究をまとめた研究が発表されました。それが、カナダのヨーク大学とドイツのヨハネス・グーテンベルク大学の共同で行われたKimらの研究です。  この研究では、教師のBig 5の性格特徴と生徒の学業成績との関係性を調べています。

結果は、上の図のように、「協調性」以外の性格特徴が高ければ高いほど、生徒の学業成績が上がるという結果でした。

具体的には、学力との関係性が強い順で表すと以下のようになります。

外向性 > 誠実性 > 開放性, 感情の安定性

最も子どもの勉強成績と関係性が強いのが「外向性」です。なので、エネルギッシュでポジティブ思考の先生は子どもの成績を上げやすいです。その次に子どもの勉強成績との関係性が強いのが、「誠実性」です。コツコツできるタイプの先生は計画的に物事を進められて、子どもの勉強も計画的に進むからかもしれません。
開放性」と「感情の安定性」は同じくらいですが、子どもの勉強成績との関係性は薄いけどあります。子どもの意見を聞かず、情緒不安定な先生は子どもにとっては嫌ですよね。

なので、学校の先生や家庭教師を選ぶ際には、これらの性格項目に注目してみると子どもの勉強成績が上がるかもしれません。

④まとめ

本記事をまとめると以下のようになります。

  • 子供の勉強成績を上げるには、先生の性格が関係する。
  • 心理学では、「外向性」「開放性」「誠実性」「協調性」「感情の安定性」の5つの性格特性を用いたBig 5によって、その人の性格を把握する。
  • 教師の「外向性」「誠実性」「開放性」「感情の安定性」の4つの性格特性が、生徒の学業成績の向上と関係する。

もちろん、子どもの勉強力は先生の性格で100%決まるわけではありません。あくまでも、関係性があるだけで、それも特別関係性が強いというわけでもありません。

大切なのは、先生の性格と合わせて、子どもと先生との相性を見ることです。学校や塾ではなかなか先生の性格の特徴や相性まで見ることはできません。

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参考文献

Giluk & Postlethwaite (2015). Big Five personality and academic dishonesty: A meta-analysis review. Personality and Individual Differences, 72, 59-67.

Kimら (2019). A Meta-Analysis of the Effects of Teacher Personality on Teacher Effectiveness and Burnout. Educational Psychology Review, 31, 163-195.